0歳児では、一人ひとりの発達も個性も違いますので、それを尊重し、お子様の様子に合わせて保育を行っております。
足腰を使う活動や手を使う活動では、自分から向かう気持ちを尊重し、すくすくと育っていけるように、お子様がやろうとしていることは見守り、できないところを丁寧にお手伝いするようにしています。ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きのお子様は平行棒やスロープに、「やりたいよ」という気持ちで向かい、繰り返し挑戦します。歩けるようになったお子様は次には、階段の昇り降りを喜んで繰り返しています。
保育園の隣にある自然公園の芝生で、よちよち歩いたり、お山の上り下りをしたり、どんぐり、まつぼっくり、花、アリなどに触れることができて、季節の移り変わりを直接肌で感じています。
一人ひとりの成長に合わせ、離乳食は少しずつ進めて行き、お子さまが手を伸ばして食べられる様に、職員は見守りながら介助に入っています。食は生活の基本ですが、自分で手に取って味わえることで満足を得ています。
0歳児にとっては一つ一つが初めての出会いなので、丁寧に伝えていけるように心がけています。
1歳になると、排泄の間隔ができてきて、時間を決めてトイレに行くという習慣がつき、布オムツからパンツに移行していきます。気持ちの面でも軽くなり、運動面でも自由に活動出来るようになっていきます。
着脱の面では自分の靴下や靴を手に取り、自分でマジックテープをはがしたり、かかとに指を入れて、一生懸命に履いたりしています。時々靴下を裏返しに履いたりすることもありますが、子ども達は何よりも自分で出来たことに喜びを感じています。
指先を使う活動がとても好きで、「ひも通し」「スプーンを使ってのあけ移し」「ボタンの開閉」「シール貼り」「はさみ切り」「クレヨン画」「パズル」など指先を上手に使い、くり返しを楽しんでいます。手を使うことは、脳の発達を助けると同時にしっかりとした性格を築いてくれます。
食事の面では、「おいしいお食事をいただきます」のご挨拶をしてから、みんなで一緒に食べるという習慣ができてきました。自分でスプーンを使って食べることを大切にしています。食べたい物を味わい、「おいしい」という声をあげながら、食べています。苦手な物や、食べなれないものも、友達の輪の中で食べられるようになっていきます。
言語の面では、「おはよう」「さようなら」などの挨拶を真似ることに始まり、お友達との関わりが増えてくるにつれて「かしてください」「どうぞ」「ありがとう」「ごめんね」などお友達とののコミュニケーションがとれるようになっています。
歩けることがうれしくて「歩きたい!」という心で一杯です。たとえ転んでも「また歩こう!」と意欲に満ちあふれています。下り坂や上り坂のお散歩も、いつのまにか歩きとおします。
バランス感覚もできてきて、ジャンプも楽しんでいる姿が見られます。
朝のお支度では通園カバンの整理も自分で行っています。順番がくるまで静かな気持ちで「待つ」ことを大切にしています。時間をかけても自分の身の回りのことを自分でやりとげるところに満足感、喜びを得ることができるようです。
お母さんが家庭で行っている活動が子ども達も大好きです。「野菜を切る」「洗濯」「おそうじ」「花を飾る」「机を磨く」「布をしぼる」など、子どもが自分で出来るように、机も椅子も使うお道具も、全て子どものサイズで用意しています。また、目と手の協応動作に重きを置き、「はさみで紙を切る」「針と糸で縫う」「穴にひもを通す」など、様々な活動ができるようにしています。何度も繰り返しするので上手になり、子どもは自分に自信を持つことができるようです。
社会性が芽生え、言葉の数も増え、自分の意思を上手に表現出来るようになってきます。「話したい」という気持ちも最高潮に達し「これなあに?」「○○したよ」「△△行ったの」と沢山のおはなしを耳にします。そして、お友達や先生との会話を通し自分以外の誰か、他者との関わりを経験していきます。
身体のバランスもとれ、手足を自由に動かしたいという気持ちで、様々な運動に取り組んでいます。園庭や公園でのかけっこが大好きで、何度も何度も挑戦しています。鉄棒では「ぶら下がり運動」や「両足を鉄棒に掛ける」など、とても誇らしげに見せてくれます。
幼児組になると、3~6歳児が一緒になって生活する縦割りクラスとなります。年少の子ども達は年上の子どもに分からないことを教えてもらう中で、お兄さんお姉さんに憧れをもち、尊敬の気持ちをふくらませています。
クラスにはモンテッソーリ教育の教具、教材が準備されています。この時期の子ども達は、知的な好奇心が芽生えてきていますので「日常生活の練習」「五感の洗練」「数」「言語」「文化」等、様々な個別活動が準備されています。その中から好きな活動を選び、好きなだけ取り組むことができます。手を使いながら繰り返し楽しむ中で満足感を味わい、「わかったよ」ということを増やしていきます。
年齢別の活動も行っています。それぞれの年齢の発達に合う内容で「運動」「リズム・音楽」「絵画・造形」などの一斉活動に取り組んでいます。
同じクラスで3年間過ごすことで、年少の時にしてもらったことを年長になった時にしてあげられるようになります。調べたことや製作したものを発表する、給食の準備をするなど、みんなのためにと助け合うことを沢山経験し、集団の中で協力していく社会性が育まれています。