たかね第二保育園はモンテッソーリ教育をベースに、厚生労働省の「保育所保育指針」に沿った保育を行っています。
マリア・モンテッソーリ(1870~1952)は、「一人で出来るように手伝ってください」と言う、真摯な子どもの思いを私たちに伝えてくれています。
子ども、特に0~6歳の時期は、その生命が持つ成長のエネルギーが最も盛んな時です。子どもはその環境から自分に必要なことを吸収して自分のものとし、環境に適応して生きていくという素晴らしい力を備え持っています。一人一人の子どものその時期の発達の要求を知り、環境を準備して、それに応え続けていくことが大切です。0~6歳のこの時期に、毎日お子様をお預かりする保育園の役割は非常に大きいと自覚しています。
生まれたばかりの赤ちゃんはなんとも可愛いのですが、お乳を吸い、飲み込み、泣くことしかできません。しかし、見たり、聞いたり、触ったりした印象をそのまま吸収して自分のものとして取り込み、それをそのまま使っていくようになるという、偉大な力を備え持っているのです。例えば言語 ですが、環境の中にある言葉に一心に聞き耳をたて、いつの間にか、のど元を動かして発音するようになり、一年も経つ頃には意味が分かって片言の言葉を発するようになります。そっくりそのまま環境にある言葉を取り入れて、なんと、いつの間にか会話ができるようになります。
歩いたり階段を上ったりという身体全体の大きな動きや、手を使う細やかな動きも環境の中で実際に活動をすることを通して出来るようになります。お友達と関わりを持っていくという社会性も、その力を発揮できる機会が豊かにあれば、豊かな発達をして、豊かな人格を形成します。何と素晴らしい適応能力でしょう。私達大人は、その時期の子どもの発達の要求が充分に発揮できるような環境を準備せねばなりません。
保育園のクラスには、モンテッソーリ教育の考えに沿った教具、教材を準備しています。子どもが進んで活動できるためには、まずサイズが子どもに合っていることです。また、子どもが喜んで使えるように美しいものをと心がけています。その時の子どもの発達の要求に合った目的を持っているということも必要です。3歳になる頃には、何事も自分の意志で選ぶようになりますので、子どもが選べるように、活動は領域ごとにクラスの秩序のもとに用意します。毎日、活動を選び、そして十分に使ったものは元あったところに戻します。3~6歳は3学年の子どもが一つのクラスを形成する縦割りの保育を行っていますが、その中で家族のように、年少の子どもは親しく年長の子どもに導かれ、年少の子どもは年長の子どもを尊敬し、互いに助け合う心、思いやりの心が自然に育っています。
子どもだけが豊かに持っているこの発達のエネルギーが適切な時期に充分に発揮できるには、大人の上手なサポートが大切です。子どもと心を通い合わせ、「一人で出来たよ」と顔を輝かせてくれる姿に、保育士は毎日喜びを感じています。たかね第二保育園ではモンテッソーリ教育を取り入れ、このような温かい心でお子さまをお待ちしています。